

あ、それはともかく映画『殯の森』をみました。「殯=もがり」と読みます。 英語タイトルは、「the Mourning Forest」。
確か去年2007年のカンヌ映画祭で、何かの賞(審査員特別大賞 グランプリ)とって日本で話題になったヤツ。 河瀬直美という監督さんの名前が、一気にテレビのワイドショーに登場したヤツです。
公式ホームページ
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モントリオールではまたまた映画祭。大きいのからチッコイのまで色々ありやすが、今回のは、『Festival Nouveau Cinema』ってので、他の外国映画も見に行きたかってんけど、ココ最近ずっと忙しかったので行くヒマあらず。ま、これ一本でも見れて良 かったです。
日本の映画って事もあり、ちょこちょこ日本人も見に来ててんけど、友達に会えました!ずーーーっと連絡取ろうと思ってなかなか取れてなかった友達だったのでラッキー。
観客は、結構、年配の人も多かったです。「認知症の人が主役やから?」っとちょっと思ったが、考え過ぎか。。。
この映画、ほぼ素人の2人をメインの役者として使った事でも話題になったけど、映画の冒頭から、なんかホンマに自然っぽい。フツウにばあちゃん、じいちゃんが話してて、ファミリービデオみたい。
舞台は、奈良の山奥、自然いっぱいのグループホーム(老人ホーム?)。主役は、妻を失って33年、未だに妻との思い出の中に生き続ける認知症の男性と子どもを亡くして離婚し、心に傷をおった新人介護士(女性)。
この二人、本名で出演してます。 映像はキレイです。ま、森なんですが。森、モリ、もり、グリィ〜ンです。 マイナスイオンや。外国受けしそうな映像です。 ストーリーは、確かにカンヌで賞をとりそうな、 静かぁ〜っな、じーーーーっと考えさせられるような映画です。
「よい!」のだろうけど、どーもカンヌで賞を取る映画が、苦手なアタシです。 良いのだよ。生と死を考えさせられる、答えがある訳じゃないけど、考える事はエエ事だ。でも、こーいう映画は、ハッキリ終わってくれないので、 スッキリしないし、なんかマイナスな暗ぁ〜い気持ち?重い?気持ちで映画館を出なアカン。たとえ、映画の中の主人公達が、平和な顔して終わってても。
ので、アタシはあんまり好きじゃないです。
でも、こういうスローな映画は、映画祭の時、映画館でしか絶対見ないので、見れて良かったと思います。話自体は、全然、無駄なものではないしね。 でも、テレビの前では絶対見れません。
大分前にモントリオール国際映画祭で来た、日本映画「好きだ」を見た時もそう思った。「好きだ」の一言を言えない2人の男女。イライラするし、こ の2時間なんなん?!我慢大会?って思うけど、なぁ〜んとなくその気持ちは分かる。自分じゃあり得ないけど、なぁ〜んとなくそう言う感情に映画好きは引か れるのか、ちゃっかりこれも賞とってました。
ま、見たかったら見て下さい。 カンヌ好きは好きでしょう。普通のハリウッド映画好きには辛いでしょう。