(この日記は、4月8日に書いてます。寒い雨の日。アイスレインで木や手すり、そこら辺、ガチガチですよ、、、)
またまた、着物ネタでーす。
3月30日(土)、宣伝した通り(2019年3月29日の日記参照)、日系文化会館の着物バザーに参加して参りました。この週末はJMが「ハンティングの講習がある。」との事で、JMと子ども達は早朝からJM実家へ旅立ち、私一人の週末に。
「ハンティングは秋なのに、この時期に、何の講習なん?」っと思ったら、トラップハンティングという、仕掛けで動物を仕留め、さらにその動物の捌き方、皮や毛の処理方法まで学ぶらしい。弟くんと一緒に参加し、どうやら、弟くんの家の近辺が最近、コヨーテなどの害獣被害が酷いらしく、そ奴らを仕留め、あわよくば、その皮や毛でなんか作れればなー」的な?JM、、、お主は何を目指しておるのや。。。
JMおらんので、今回は、私一人参加のバザー。荷物がかなりあったので、前日に会場に搬入を済ませておいた。お昼14時からスタートだったが、開始直後から多くの人が訪れ、前回同様、16時頃には落ち着く。この日も確か、寒くてアイスレインっぽかったので、「みんな来てくれるかな?」っと心配だったが、前回よりも多くの来場者数だったようす。
JM作の木製ハンガーラック、
床に着物が着かない高さなので、むっちゃお役立ち。
着物バザー参加3回目、出店2回目なので、だんだん掴めてきた。着物はあんまり売れない。このバザーでは、着物はすでに持っている人が多いのか、帯(特に半幅帯などの簡単に結べる物)の方が若干、いつもよく売れる。帯枕、襟芯などの着付け小物や帯締めなどをチョコチョコ買っていく人が今回は多めだったかな。
どのイベントでもだけど「男性物ある?」ってよく聞かれるのだが、180cm以上あるかっぷくの良いカナダ人男性が着れるサイズの着物はやっぱり難しい。そのサイズの入手ができないって事はないのだが、販売しようとするとそこそこ高額になり、そうするとその値段でも「買いたい!」という人がモントリオールにはあまりいない。逆に160cm前後だと、アンティーク着物がピッタリ合うので、小柄男性は是非、和装トライあれ!
洋服に袴をコーデ。トップスも茶色でお似合いぃー!
(「袴ってどうやって着るの?」って人多かったです。)
1年着物ビジネスをやってみて、モントリオールで服の販売で成功(稼ぐ)のは、結構、難しいと感じる。ここの人、本当にシビア(消費者としては、非常に賢い。)服だけでなく、例えば陶器とかもそうなのだが、モントリオールの人は「安くで素敵な物をGETする」事に長けている。
いろんな着物イベントに参加されてるカナディアンのお客様。
素敵な帯&帯締めアレンジ結びでお写真撮らせてもらいました。
そこそこ良いクオリティーの物をそこそこのお値段で。どんなに良い物でも高額であったりすると「素敵ねー」とは感じてくれるが買うまでは行かない(Ogilvy、Holt Renfrew、オールドモントリオールのセレクトショップでお買い物するローカルの人少ないし)。セレクトショップ系がオープンしても続かず、ファストファッションしか生き残れない現状なので仕方がないのだが、モントリオールの人は古着屋さんなどで、安くで買ったものを上手く自分なりに着こなすオシャレさんが多い。
そこに、もう少し、お金をかけて頂いて、中古着物も取り入れてオシャレして欲しいのだが、フォーマルな着物、振袖、豪華な柄のお値段張る、しかし洗濯出来ない正絹着物ほど、洋服スタイルに取り入れるのも難しいし、、、まぁ、あと数年、試行錯誤だな。がんばります。
雨の中、着物姿で来てくれたお客様たち。
お友達同士で着付けて、雨の中、ワザワザ着物を着て来てくれたノンジャパニーズなお客様もチラホラ。つまみ細工の髪飾りを自分で作った方なども。ちょっと残念だったのだが、彼らの着物姿を見て、ボソッと否定的な事を言う日本人の方。多くはなく、悪気もないとは思うのだが、『着物』= 雑誌やテレビ、式典などで見る一般の日本人がよく見慣れている普通の着物の着姿しか、着物っぽくないと感じられている点が、残念だなぁーっと。
日本のお祭りなどでも、着物や浴衣を着て来る方に対する「だらしない着方。」「襟合わせが逆。」「おはしょりがない」「袖、丈が短すぎる。」「衣紋が抜けてない・抜け過ぎ」「帯が傾いている・ズってきている」「帯揚げがグチャグチャ。」こう言った、細かいダメ出しは、「ちょっと頑張って、着物着てみたんだけど、アドバイスくれる?どこか変かな?」って相手に聞かれた時だけ、口に出して言って下さいな。(ちょっと、この辺は、また時間あるとき、グダグダ語る。)
それ以外は、本人に聞こえなくとも、小声でも口に出して呟くのは周りに悪影響を与えるのでヤメて下され(心の中で思うのは自由よ)。多分、こう言う日本人からのネガティブ発言が怖くて、海外ですら着物を着る事を躊躇している日本人は結構、おります。どーかどーか、お優しい目で見守ってやって下さい。(モントリオールって安全だし、色んなファッションに対しても寛容な都市なので、着物にトライするには、下手したら日本よりもってこいの街なのです!)
ちょっと毒吐くけど、ダメ出しする人で、着物姿美しい人見た事ありません。たとえ、有名着付け教室のお手本通りに着れていたとしても、着物の格や柄の季節は合っていたとしても、こういう方は、ひたすらダサい。頭大きく見えたり、バランスおかしかったり、髪型決まってなかったり、化粧が合ってなかったり、表情怖かったり。さらに、ほぼほぼ、他人の着物の着方にとやかく言う人は、日常的に着物着てない人が多い。
そして、最悪なのが、ダメ出ししてる日本人の意見を聞いて、それを広めるノンジャパニーズな変な日本贔屓な輩。「僕が習ったのは、おはしょり〇〇センチだった。」「この柄は、春には着れないと聞いた。」とか、そんな、断片的な知識にこだわらなくって良いんですよ!「着物は民族衣装なのに、そんな風に着られたら、着物のイメージが崩れる!」とか言う人おるけど、だったら、貴方が美しい着姿をたーーーーくさん、発信して行けば良いのよ。
『伝統文化、芸術としての着物』、『習い事(着付け教室)としての着物』、『普段着、ファッションとしての着物』をごっちゃにしている人がいる。日本人でも着ない、自分で着た事がない人がいっぱいいる着物を遠い国のカナダの人が頑張って着てるのよ。コスプレだろうが、動機はなんであれ、褒めたげてー!
ダラダラ語ってしまったけど、私は「着物はファッション、着る物の一つ」派だけど、正統派と言われる、ピシーっとした着付けもTPOや季節に合わせる着物の着方も美しいと思うし好きです。(ただ、他人に強要したり、それに外れる人を変な目で見てはいけませぬ。)
バザーの後、女友達とご飯行って(それでも23時には帰宅する良い子な私)、翌日も夕方まで一人だったので、カフェで、いつもは食べれない週末のみのブランチメニュー楽しみましたー。子ども帰ってきてからは、一気にガヤガヤドタバタうるさい日常に戻ってしまったけど。。。
もうすぐ、春なので、みなさん、着物ライフ楽しみましょー!帯や小物がなくても、着物1枚でも十分、着まわし出来ます!





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