（約半年前、2019年7月の日記を2020年、年も明けた、1月中旬に更新しています。雪景色のモントリオールの冬ですが、夏を思い出しながら、本日は、夏着物、浴衣のお話。）
まだそんなに暑くない6月。
浴衣でワンピース風に（写真１）
2018年4月から、真剣に商売として始めたモントリオールでの着物業Kimono Yuki。2019年は、2年目となり、イベント参加なども2回目の経験。モントリオールで着物にご興味のあるカナダの方の求める物、着物や日本の事はよく分からない、関心のない人へも「どんな風にしたら着物に興味を持ってもらえるかな？」っと少しづつですが、1年目より見えて来た気がします。
7月、暑いので、浴衣でスカート風に。
（写真２）
やはり海外、特に日本人、日系企業なども少ないモントリオールで着物を着物として利用してもらうには限りがある。着物の着方も知らないし、着物は持っていても帯がない、着付け小物がない。バスローブの様にロングドレスとして羽織ったり、部屋の飾りとして使うだけしかできない。っと言う方も多いので、Instagram等で、誰でも初めてでも、気軽に着物を着れる方法を発信してきました。
そんな中、今年の夏、活躍した ＃着物でスカート の紹介を今日はしまーす。
左：普通に浴衣姿。
右：同じ浴衣でスカート風に（写真３）
気温30℃超えると、どんなに涼しい着方を工夫しても、浴衣帯を巻いているだけで暑いし、日中は着物や浴衣で出かけたいけど、帰りは自転車で子どものお迎えがあり汗かくし、動き辛いと言う時に、着物バカの私は、少しでも着物が着たい衝動に駆られるので、今年の夏は、この着物でスカートを多用しました。
こちらも浴衣。
日系文化会館の着物レッスンで普通に浴衣着付けをした後、
スカート風に着直して帰宅（写真４）
着物でスカートは、スカートでもいけそうな柄の薄手の夏着物や浴衣でやるのがおすすめです。スカートとしてきた後に、普通に着物（浴衣）として着ると、裾に皺の後がついてしまうことがあるので「着物（浴衣）姿→スカート」がおすすめ。
夏物の薄手の着物で
ワンピース風（写真５）
裏地のある袷着物でやると、重いし暑いしボリュームが出過ぎてグズグズになるかも。洗えない正絹着物や大事な着物でやると、裾あたりに皺がついたり、襦袢を着ていない分、腰回りの汗などが染み込みやすいので、洗える物、薄手、すでに汚れてる・傷んでる着物（スカートにしたら隠れるかも）がお勧め。
夏着物で着物でスカート。
生地の質感によりスカートのラインも変わる（写真７）
＜着物でスカートのやり方＞
・写真１や５の様にまず、袴を着付ける時にする様に着物の裾を内側に織り込んで丈を短くし、腰紐で仮止めする。
・肩にかけてる上半身部分を下ろし、着物の襟部分をウエストに沿わし、おへその前で交差させ、ベルトで止める。
文章で説明してもよく分からないと思うので（つくづく文章力のない私。。。）、インスタのプロフィールの下のハイライトのストーリーでやり方を動画で説明しているので、気になる方は見てみて下さい。
https://www.instagram.com/kimonoyukimontreal/
こちらも夏着物で（写真８）
こちらは、男物の浴衣で（写真10）
後ろ姿（写真11）
写真10、11は、ちょっとしたアレンジ版で、袴用着付けで着物丈を短くしたのではなく、写真12の様におはしょりを沢山とって着物丈を短くしたやり方。若干、スカートの広がるラインが変わります。
最後は、夏物薄手黒紋付着物での着物アレンジ。 短くワンピースの様に着付け、さらに、暑いので片肩側を下ろして片肌脱ぎにして、アシンメトリーにしてみました。
現在では喪服として使用されるぐらいで、年配者宅にはいくつもの黒紋付着物が眠っている状態です。誰にも着られず、箪笥の奥の方でカビだらけにするよりは、こんな着方で活躍させてあげるのはどうでしょう。黒は、本当に、着回し力抜群。
海外だからこそ、他人の目も気にならず、挑戦しやすいですし、日本でもここまで着崩せば（アレンジすれば）、もはや和服ではなく洋服。着物を使ったリメイク洋服の域。
着物好きとしては、やはりまだ着れる着物にハサミを入れる勇気がないので、色々アレンジして着てしまうのですよね。（お裁縫上手ならバッサリ、行けるのかなぁー）
（このブログ、真冬に書いてるけど、この薄物を短く着るやり方は、下にハイネックシャツや、ズボン、タイツなどを履いて防寒すれば、ごっついブーツ＆冬物コートも上から着てお出かけできるので、普通に着物を来てお出かけできないモントリオール（雪国）では、冬も役に立ちます。
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