今日も髪ネタです。
前回の続き「日本と海外の美容師・美容室の違い」について。
昔の日記「モントリオールの美容室（2014年9月2日）」でも、海外の美容室でのあるある的な事書いてるので、こちらもご参考に。今日は、以前書いた、内容以外の事をご紹介。
ちなみに、海外のお話は、おもにモントリオールでの事がメインです。まぁ、欧米諸国だと共通点は多々あると思います。
欧米では、多分、だいたい、
ー美容学校へ行く（1年くらい）
ーアシスタント（1年MAXくらい）
ースタイリスト・デビュー
これ、一般的な例だと思います。もっと早くスタイリストデビューする人もいます。国、地域に寄っては、美容学校行かない人もいます。
ー練習？！
練習？？？してるのかなぁ。とーーーーっても個人差が大きいです。学校終わっても１人でモクモク練習する人、アシスタントやりながら、先輩に色々聞きながら、自分からモデル連れて来たり、色々チャレンジしてみたり、勉強＆練習する人。でも、学校、サロン勤務以外、なぁーんもせん人もいます。
通常業務が終わってから練習なんてあり得ないかも。。。練習したい人は、ヒマな日、時間帯に、ヒマな先輩見つけて教えてもらったり、自主練したり。研修はタマにあるけど、希望者のみ。なので、向上心ある人、野心家はどんどん伸びるし、活躍の場を広げて行くし、そのチャンスも与えられる。
ー個人プレー
日本に比べると、美容師は、個人プレーな割合が高い。アシスタントを使う人もいれば、使わない人もいる。シャンプーからブローまで全て１人でやる美容師も多い。忙しい時は、カラー塗布等、アシスタントや手の空いてる人が手伝ったりするけど、あまりに担当者が変わると客としては、「何人にチップやらなアカンのぉー？！」ってなりそう。
朝の出勤時間も終了時間もバラバラ。美容師は、自分の勤務時間内の客が終わったら勝手に帰る。朝のミーティングや営業終了後のお掃除等ない。各自、自分の持ち場周りを掃除するくらい。（ウチは、月一サロン・ミーティングがある）。
—シャンプー
人に寄って、濡らすだけの人やら上手な人やらさまざま。ウチのサロンには、シャンプーとマッサージのマニュアルが一応あるが、段々自己流になって行く人多。日本の美容室のシャンプー・テクは凄いよね！誰か、モントリオールに来られる美容師さんorアシスタントさんいたらして欲しいし、学びたい！
ちなみにウチのサロンのシャンプー台は、ベッドの様に真っすぐ横に寝転がれるので、とってもシャンプーがしやすい。背中にお水がーーーなんて事は、滅多にないし、シャンプーする方も客もラクな体勢。カラーのトナー等をシャンプー台で塗布して少し待っててもらう時は、空いてる時だと、そこでゴロンと寝たままリラックスしてもらう事もできるしナイス。モントリオールでも日本でもこんなシャンプー台、見た事ない（多分、手作り）けど、椅子の部分をベッドにするだけなんで設置も簡単そう。これ、流行らんのかなーっ？！
ーヘアカラー
正直、カナダの勝ちな気がする。日本人に関しては日本の方が、日本人の求める色を提供してくれるかもしれないが、こっちのカラーの面白い所は、地毛が黒以外にも茶色、赤、ブロンドと多種多様な事。毛質も色々、楽しい。ブロンドの人はブロンドにコダワリのある人が多い。その微妙なブロンド具合をどうミックスさせるか、ブロンド見慣れないと難しい。カラーリストにとっては、欧米サロンは、色々挑戦でき、楽しいと思います。ちなみに、欧米では、カラーレベルは１−１０。オキシと言っても通じない。Peroxideかdeveloper（もしくは商品名）って言う人がモントリオール周辺では多いです。オキシの強さは％ではなく、Vol(ボリューム)で表し、５vol、10vol、20vol、30vol、40vol等がある。
ーブローについて、
ロールブラシで、しっかりスタイリングするのを求められる。アイロン等、使わず、ブローだけでスタイリングしてって方も多い。クリスマス前とか、パーティースタイルなブローご希望なマダム達が増加し、手＆腕、疲れるわ。
ー客層について、
日本では、美容師との会話が嫌、緊張する人、会話を楽しむより技術のある上手い美容師を求める客が少なからずいる。女性の担当者が良い、とか男性に担当されるのは嫌とか担当者の性別を気にする人、結構いない？！
カナダでは、会話重視。楽しい社交の場を求めて来ている人が多い。担当者の性別を指定する人は滅多にいない（ムスリム系のスカーフ巻いてる女性は、もちろん女性希望で、他の客に髪を見られないよう、隠れて施術する事を希望するが）。ちなみに、カナダの美容室の男性美容師は、90％くらいの高確率でゲイです。
これは、モントリオールだけかもしれないが、特に女性スタッフから「あのお客さん、むっちゃセクシーやん！デートに誘っちゃった。」って話はよく聞く。その関係が長続きしとるのかは、知らんが、さすが、ケベック女性、積極的やわ、強いわ。
ーゴティックファッションやメイクの子のが意外と真面目。
普通のナチュラル系で可愛いスタッフより、一風変わったドギツイ、メイクやファッションの子の方が、真面目で、仕事が細やかな事が多々ある。コダワリやさんな所があるからかな？
ーお給料など
サロンに寄るだろうけど、コミッション制で働いてる人が多い。モントリオール（カナダ）だと売上の40％前後が平均ではなかろうか。時給の人や、サロン内の1チェアだけを借りる、レンタルチェアなんかの人もいる。
ー勤務体系、
日本と同様月曜休みなサロンが多い。日曜、月曜休みが多。週5働く美容師は少数派で、美容室勤務だと、「週4、1日10時間勤務＝週４０時間労働」の人が恐らく多い。
ー福利厚生、
小さい個人経営サロン等は、あるんやろか？良いとは言えんと思う。バケーションは、勤務年数にも寄るが、年に2回、2週間づつくらいバケーション取る人が多い。
こんなもんかしら？他に何か知りたいことありますやろか？もしくは、上に書いた事で「いやぁー、ウチは、全然、そんなんちゃうでー。」って人いたら、教えて下さい。ま、今後、オモロいサロンネタ出て来たら、チョコチョコご紹介しまーす。
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